【ピアノ教室でお金儲けをしてはいけない…誰が決めた?】
──「モチベーションを下げる時代」を終わらせよう
はじめに|「神聖な教育で稼ぐのはカッコ悪い」という空気
「好きなことを仕事にしているんだから、儲けようとするのはちょっと…」
「教育にお金の話を持ち込むなんて」
──そんな空気、感じたことはありませんか?
ピアノ教室の先生は、
教育を仕事にしているから、
感謝されるだけで十分なのだと。
お金の話をするのは“はしたない”のだと。
なんならボランティアでやるべきだとさえ言われる。
でも──本当にそうでしょうか?
本気で教育に向き合い、
生徒の人生に寄り添い、
自らも成長し続けるプロフェッショナルに、
正当な対価が支払われない世界で、いいのでしょうか?
第1章|「モチベーションを下げる」目に見えない鎖
ピアノ教室に限らず、
音楽、教育、福祉、芸術──
「好きなことだから」「人助けだから」と言われ、
正当な対価を得られない世界は、長く存在してきました。
音楽療法などの分野でも、
いまだに人助けや奉仕が前提とされ、
低賃金・過剰労働が当たり前になっている現実があります。
「好きでやってるんでしょ?」
「子どもたちのためでしょ?」
そんな言葉の裏に潜んでいるのは、
「だから我慢してね」という無意識の価値観。
──これこそ、私たちのモチベーションを静かに削る“目に見えない鎖”です。
でも、今こそ言いたい。
やりがいを感じているからこそ、正当に対価を得るべきなのです。
堂々と、経済的にも満たされる道を選んでいい。
そしてそれは、
音楽を未来に残すために必要な選択でもあるのです。
第2章|教育とビジネスは、対立するものじゃない
よくこんなふうに言われます。
「教育にビジネスを持ち込むな」
でも、ちょっと考えてみてください。
ビジネスとは、本来「価値を提供し、対価を得る」行為です。
ピアノを教えることは、
単なる「趣味のおすそわけ」ではありません。
- 生徒に音楽の力を届ける
- 自己肯定感を育てる
- 人生を豊かにする
これほどの価値を提供しているなら、
ピアノ教室は、社会に必要な教育インフラ(教育活動を円滑に進めるための基盤)です。
正当な対価を受け取ることは、
教育者としての責任でもあり、
音楽文化を未来に繋ぐための社会的使命でもあるのです。
第3章|“稼ぐこと=悪”ではない
「稼ぐ」という言葉に、
どこか罪悪感を持っていませんか?
でも考えてみましょう。
私たちは、
自分の技術と経験と情熱を使って、
生徒にとってかけがえのない体験を提供している。
それに対して、
「感謝だけでいいよ」なんていうのは、
むしろ生徒や家族に対しても失礼です。
- 継続的に良いレッスンを届けるために
- 自分自身が燃え尽きないために
- 音楽を未来に繋ぐために
健全に稼ぐことは、教育への投資です。
だから、もう自分を責めないでください。
好きなことを仕事にして、堂々と生きる道を選びましょう。
おわりに|誇りを持って、堂々と対価を受け取ろう
私たちピアノ教室の先生は、
「モチベーションを下げる時代」を終わらせる第一歩を踏み出しましょう。
- 教えることは、誇りある仕事です。
- 稼ぐことは、悪ではありません。
- 好きなことを仕事にして、堂々と生きていいのです。
だからもう、
誰に遠慮することもありません。
あなたが届ける音楽と教育には、
堂々とした価値がある。
そしてその価値は、
正当に、豊かに、報われていいのです。
これからの時代──
「ピアノ教室=趣味」ではなく、
「ピアノ教室=誇りと経済の両立」へ。
逆襲は、ここから本格的に始まります。